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381 ミダゾラム④(消化器内視鏡3)

最終更新日:2023年2月27日

 《令和5年2月27日新規》

標榜薬効(薬効コード)

 睡眠鎮静剤(112)

成分名

 ミダゾラム【注射薬】

主な製品名

 ドルミカム注射液10mg、他後発品あり

承認されている効能・効果

・麻酔前投薬

・全身麻酔の導入及び維持

・集中治療における人工呼吸中の鎮静

・歯科・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静

承認されている用法・用量

・麻酔前投薬

  通常、成人にはミダゾラム0.08〜0.10mg/kgを手術前30分〜1時間に筋肉内に注射する。
  通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児にはミダゾラム0.08〜0.15mg/kgを手術前30分
 〜1時間に筋肉内に注射する。

・全身麻酔の導入及び維持

  通常、成人にはミダゾラム0.15〜0.30mg/kgを静脈内に注射し、必要に応じて初回量の半量ないし同量を
 追加投与する。
  静脈内に注射する場合には、なるべく太い静脈を選んで、できるだけ緩徐に(1分間以上の時間をかけて)
 注射する。

・集中治療における人工呼吸中の鎮静

 導入

  通常、成人には、初回投与はミダゾラム0.03mg/kgを少なくとも1分以上かけて静脈内に注射する。より確
 実な鎮静導入が必要とされる場合の初回投与量は0.06mg/kgまでとする。必要に応じて、0.03mg/kgを少な
 くとも5分以上の間隔を空けて追加投与する。但し、初回投与及び追加投与の総量は0.30mg/kgまでとする。
  通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、初回投与はミダゾラム0.05〜0.20mg/kg
 を少なくとも2〜3分以上かけて静脈内に注射する。必要に応じて、初回量と同量を少なくとも5分以上の間隔
 を空けて追加投与する。

維持

 通常、成人にはミダゾラム0.03〜0.06mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみながら適
宜増減する。(0.03〜0.18mg/kg/hの範囲が推奨される)
 通常、修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児には、ミダゾラム0.06〜0.12mg/kg/hより持続静
脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみながら適宜増減する。(投与速度の増減は25%の範囲内とする)
 通常、修正在胎45週未満(在胎週数+出生後週数)の小児のうち、修正在胎32週未満ではミダゾラム0.03mg
/kg/h、修正在胎32週以上ではミダゾラム0.06mg/kg/hより持続静脈内投与を開始し、患者の鎮静状態をみなが
ら適宜増減する。

・集中治療における人工呼吸中の鎮静

  1.導入:過度の鎮静及び呼吸器・循環器系の抑制に注意すること。[成人の術後患者における二重盲検比較
   試験において、0.03mg/kg又は0.06mg/kgの単回静脈内投与により、10分後にはそれぞれ8%又は27%
   が過度の鎮静状態(Ramsayの鎮静レベル6(反応なし))に導入された。]
  2.導入:導入時の用法・用量が設定されている修正在胎45週以上(在胎週数+出生後週数)の小児における
   初回投与及び追加投与の総量は0.60mg/kgまでを目安とすること。
  3.維持:鎮静を維持する場合は、目的とする鎮静度が得られる最低の速度で持続投与すること。
  4.全身麻酔後の患者など、患者の状態によっては、持続静脈内投与から開始してもよい。
  5.本剤を長期間(100時間を超える)にわたって投与する場合は、患者の状態をみながら投与量の増加ある
   いは鎮痛剤の併用を検討すること。[効果が減弱するとの報告があるため。]

・口腔外科領域における手術及び処置時の鎮静

 通常、成人には、初回投与としてミダゾラム1〜2mgをできるだけ緩徐に(1〜2mg/分)静脈内に注射し、必

要に応じて0.5〜1mgを少なくとも2分以上の間隔を空けて、できるだけ緩徐に(1〜2mg/分)追加投与する。

但し、初回の目標鎮静レベルに至るまでの、初回投与及び追加投与の総量は5mgまでとする。

 

 なお、いずれの場合も、患者の年齢、感受性、全身状態、手術術式、朝酔方法等に応じて適宜増減する。

薬理作用

 鎮静、睡眠、麻酔増強、筋弛緩作用

使用例

 原則として、「ミダゾラム【注射薬】」を「消化器内視鏡検査及び消化器内視鏡を用いた手術時の鎮静」に対して使用した場合、当該使用事例を審査上認める。

使用例において審査上認める根拠

 薬理作用が同様であり、妥当と推定される。

留意事項

(1) 当該使用例の用法・用量
   通常、0.02~0.03mg/kgをできるだけ緩徐注入する。ミダゾラムに対する反応は個人差があり、患者の年
  齢、感受性、全身状態、目標鎮静レベル及び併用薬等を考慮して、過度の鎮静を避けるべく投与量を決定す
  ること。患者によってはより高い用量が必要な場合があるが、この場合は過度の鎮静及び呼吸器・循環器系
  の抑制に注意すること。
(2) 添付文書の「重要な基本的注意」に留意し、呼吸及び循環動態の連続的な観察ができる設備を有し、緊急
  時に十分な措置が可能な施設においてのみ用いること。
(3) 本剤の過量投与が明白又は疑われた場合には、必要に応じてフルマゼニル(ベンゾジアゼピン受容体拮抗
  剤)の投与を考慮すること。
(4) 小児及び高齢者等で深い鎮静を行う場合は、手術を行う医師とは別に呼吸・循環管理のための専任者を置
  き、手術中の患者を観察することが望ましい。
(5) 投与に当たっては、年齢、全身状態及び基礎疾患等を総合的に勘案し、投与の可否を慎重に判断するこ
  と。

その他参考資料

 内視鏡診療における鎮静に関するガイドライン(日本消化器内視鏡学会雑誌 Vol.62, 2020. 1635-81)

お問い合わせ

審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課
〒105-0004 東京都港区新橋二丁目1番3号
電話:03-3591-7441

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