エジプト国の政府職員が支払基金長野支部を訪問
支払基金は、厚生労働省や独立行政法人国際協力機構（以下「ＪＩＣＡ」という。）等を通じて、諸外国の政府視察団の受け入れを行っています。
5月21日、ＪＩＣＡが実施した 「エジプト国 公的健康保険制度 本邦招聘プログラム」に参加したエジプト国保健人口省や、公的保険に関する機関の高官5名が支払基金長野支部を訪問されました。
「支払基金の果たす役割」の説明を聞く視察団
エジプト国では、2017年に国民皆保険法を制定し、2019年7月より、この法に基づく保険診療が開始されることとなっています。今回の政府機関への来訪は、日本の医療保険制度や関連制度についての理解を深めるとともに、エジプト国での皆保険制度の運用や制度改善に向けた招聘プログラムによるものです。視察は、5月20日から24日までの間、関東信越厚生局、県庁、市役所、保健福祉事務所および総合病院 などで行われ、その行程の一部として支払基金長野支部に訪問されました。
「審査コンピューターシステム」を体験する視察団
支払基金では、日本の医療保険制度の理解を深めていただくため「支払基金の果たす役割」の説明や、レセプト電算処理システムによる「審査コンピューターシステム」のデモンストレーションを行いました。説明後は、審査支払処理の流れや、コンピュータチェック等について質問が寄せられ活発な意見交換が行われました 。
視察団との意見交換
今後とも診療報酬の審査支払専門機関として蓄積してきたノウハウなどがお伝えできるよう、国民皆保険制度の構築などを進められている国々に対して政府の方や関係する方々のお役に立てるよう積極的に協力してまいります。