《令和6年2月26日新規》
鎮けい剤(124)
パパベリン塩酸塩【注射薬】
パパベリン塩酸塩注40㎎「日医工」
○ 下記疾患に伴う内臓平滑筋の痙れん症状
胃炎、胆道(胆管・胆のう)系疾患
○ 急性動脈塞栓、急性肺塞栓、末梢循環障害、冠循環障害における血管拡張と症状の改善
パパベリン塩酸塩として、通常成人1回30~50mg(0.75~1.25mL)、1日100~200mg(2.5~5mL)を注射する。主として皮下注射するが、筋肉内注射することもできる。また、急性動脈塞栓には、1回50mg(1.25mL)を動脈内注射、急性肺塞栓には、1回50mg(1.25mL)を静脈内注射することができる。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
血管拡張作用
原則として、「パパベリン塩酸塩【注射薬】」を開頭術時の「脳血管攣縮」に対して局所に使用した場合、当該使用事例を審査上認める。
薬理作用が同様であり、妥当と推定される。
(1) 当該使用例の用法・用量
開頭手術の術中において40㎎のパパベリン塩酸塩注1Aを生理食塩水で計5~20mlになるように
溶解し、数滴を攣縮した血管に対して滴下・浸透させる。
(2) 適切な希釈液を用いること。
(3) 止血が得られていない部位には用いないこと。
(4) 大量のパパベリン塩酸塩が術野に拡散されないよう留意すること。