最終更新日:2025年2月26日
《令和7年2月26日新規》
強心剤(211)
l-イソプレナリン塩酸塩【注射薬】
プロタノールL注0.2mg、プロタノールL注1mg
・ アダムス・ストークス症候群(徐脈型)の発作時(高度の徐脈、心停止を含む)、あるいは発作反復時
・ 心筋梗塞や細菌内毒素等による急性心不全
・ 手術後の低心拍出量症候群
・ 気管支喘息の重症発作時
〈点滴静注〉
l-イソプレナリン塩酸塩として0.2~1.0mgを等張溶液200~500mLに溶解し、心拍数又は心電図をモニター
しながら注入する。
徐脈型アダムス・ストークス症候群においては、心拍数を原則として毎分50~60に保つ。
ショックないし低拍出量症候群においては、心拍数を原則として毎分110前後に保つようにする。
〈緊急時〉
急速な効果発現を必要とする時には、l-イソプレナリン塩酸塩として0.2mgを等張溶液20mLに溶解し、その
2~20mLを静脈内(徐々に)、筋肉内又は皮下に注射する。
心臓がまさに停止せんとする時には、l-イソプレナリン塩酸塩として0.02~0.2mgを心内に与えてもよい。
なお、症状により適宜増量する。
気管支拡張効果
原則として、「l-イソプレナリン塩酸塩【注射薬】」を「気管支喘息の重症発作時」に対して使用した場合、当該使用事例を審査上認める。原則として、「l-イソプレナリン塩酸塩【注射薬】」を「気管支喘息の重症発作時」に対して使用した場合、当該使用事例を審査上認める。
薬理作用が同様であり、妥当と推定される。
(1) 当該使用例の用法・用量
1mL/kg(最大40mL)+生理食塩水500mL(l-イソプレナリンとして10μg/kg/時間)のl-イソプレナ
リン塩酸塩をインスピロン等のジャイアントネブライザーを用いて持続吸入(ネブライザーの設定は酸素
70%、流量8L/minを目安とする)する。
(2) 気管支喘息の重症発作が持続している患者には、継続した使用を認める。
小児気管支喘息治療・管理ガイドライン 2023