最終更新日:2024年9月30日
《令和6年9月30日新規》
他に分類されない代謝性医薬品(399)
ミコフェノール酸 モフェチル【内服薬】
セルセプトカプセル250、セルセプト懸濁用散31.8%、他後発品あり
・ 腎移植後の難治性拒絶反応の治療
(既存の治療薬が無効又は副作用等のため投与できず、難治性拒絶反応と診断された場合)
・ 下記の臓器移植における拒絶反応の抑制
腎移植、心移植、肝移植、肺移植、膵移植
・ ループス腎炎
・ 造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制
・ 全身性強皮症に伴う間質性肺疾患
<腎移植>
・ 腎移植後の難治性拒絶反応の治療
通常、成人にはミコフェノール酸 モフェチルとして1回1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
・ 腎移植における拒絶反応の抑制
成人:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回1,000mgを1日2回12時間毎に食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。
小児:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回300~600mg/㎡を1日2回12時間毎に食後経口投与
する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。
<心移植、肝移植、肺移植、膵移植における拒絶反応の抑制>
通常、成人にはミコフェノール酸 モフェチルとして1回500~1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与
する。
しかし、本剤の耐薬量及び有効量は患者によって異なるので、最適の治療効果を得るために用量の注意深い
増減が必要である。
<ループス腎炎>
成人:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回250~1,000mgを1日2回12時間毎に食後経口投与
する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。
小児:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回150~600mg/㎡を1日2回12時間毎に食後経口投与
する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。
<造血幹細胞移植における移植片対宿主病の抑制>
成人:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回250~1,500mgを1日2回12時間毎に食後経口投与
する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とし、1日3回食後経口投与することも
できる。
小児:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回300~600mg/㎡を1日2回12時間毎に食後経口投与
する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。
<全身性強皮症に伴う間質性肺疾患>
通常、成人にはミコフェノール酸 モフェチルとして1回250~1,000mgを1日2回12時間毎に食後経口投与
する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。
T及びBリンパ球の増殖を選択的に抑制
原則として、「ミコフェノール酸 モフェチル【内服薬】」を「ANCA関連血管炎(顕微鏡的多発血管炎、多発血管炎性肉芽腫症、好酸球性多発血管炎性肉芽腫症)」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。
薬理作用が同様であり、妥当と推定される。
(1) 当該使用例の用法・用量
成人:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回250~1,000mgを1日2回12時間毎に
食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日3,000mgを上限とする。
小児:通常、ミコフェノール酸 モフェチルとして1回150~600mg/㎡を1日2回12時間毎に
食後経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日2,000mgを上限とする。
(2) 重症、難治症例に対して既存治療で効果不十分な場合に限り認める。
(3) 副作用に催奇形性や免疫抑制作用による易感染性があるため、計画妊娠の啓発や感染症合併時に
対する注意、定期的な血球数評価が必要。
(1) ANCA関連血管炎 診療ガイドライン 2023
(2) EULAR/ERA-EDTA recommendations for the management of ANCA-associated vasculitis