400 アダリムマブ(遺伝子組換え)(小児リウマチ3)

最終更新日:2025年2月26日

《令和7年2月26日新規》

標榜薬効(薬効コード)

 他に分類されない代謝性医薬品(399)

成分名

 アダリムマブ(遺伝子組換え)【注射薬】

主な製品名

 ヒュミラ皮下注20㎎シリンジ0.2mL、同40mg、同80mg、
 ヒュミラ皮下注40㎎ペン0.4mL、同80mg、他後発品あり

承認されている効能・効果

 ヒュミラ皮下注20mgシリンジ0.2mL
 ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mL
 ヒュミラ皮下注40mgペン0.4mL
  既存治療で効果不十分な下記疾患
   ・多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎
 ヒュミラ皮下注20mgシリンジ0.2mL
 ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mL
 ヒュミラ皮下注80mgシリンジ0.8mL
 ヒュミラ皮下注40mgペン0.4mL
 ヒュミラ皮下注80mgペン0.8mL
  ・中等症又は重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)
 ヒュミラ皮下注40mgシリンジ0.4mL
 ヒュミラ皮下注80mgシリンジ0.8mL
 ヒュミラ皮下注40mgペン0.4mL
 ヒュミラ皮下注80mgペン0.8mL
  ・関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)
  ・化膿性汗腺炎
  ・壊疽性膿皮症
  既存治療で効果不十分な下記疾患
  ・尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬
  ・強直性脊椎炎
  ・腸管型ベーチェット病
  ・非感染性の中間部、後部又は汎ぶどう膜炎
 ・中等症又は重症の活動期にあるクローン病の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)

承認されている用法・用量

〈関節リウマチ〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として40mgを2週に1回、皮下注射する。なお、効果不十分

 な場合、1回80mgまで増量できる。

〈化膿性汗腺炎〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注

 射する。初回投与4週間後以降は、40mgを毎週1回又は80mgを2週に1回、皮下注射する。

〈壊疽性膿皮症〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注

 射する。初回投与4週間後以降は、40mgを毎週1回、皮下注射する。

〈尋常性乾癬、乾癬性関節炎、膿疱性乾癬〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に80mgを皮下注射し、以後2週に1回、40mgを

 皮下注射する。なお、効果不十分な場合には1回80mgまで増量できる。

〈強直性脊椎炎〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として40mgを2週に1回、皮下注射する。なお、効果不十分

 な場合、1回80mgまで増量できる。

〈多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎〉

  通常、アダリムマブ(遺伝子組換え)として、体重15kg以上30kg未満の場合は20mgを、体重30kg以上の

 場合は40mgを2週に1回、皮下注射する。

〈腸管型ベーチェット病〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注

 射する。初回投与4週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。

〈クローン病〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注

 射する。初回投与4週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。なお、効果が減弱した場合には1回

 80mgに増量できる。

〈潰瘍性大腸炎〉

 成人:

  通常、アダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与2週間後に80mgを皮下注射する。

 初回投与4週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。なお、初回投与4週間後以降は、患者の状態に

 応じて40mgを毎週1回又は80mgを2週に1回、皮下注射することもできる。

 小児:

  体重40kg以上の場合は、通常、アダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に160mgを、初回投与1週間後及

 び2週間後に80mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、40mgを毎週1回又は80mgを2週に1回、皮下注

 射する。

  体重25kg以上40kg未満の場合は、通常、アダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に80mgを、初回投与

 1週間後及び2週間後に40mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、20mgを毎週1回又は40mgを2週に

 1回、皮下注射する。

  体重15kg以上25kg未満の場合は、通常、アダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に40mgを、初回投与

 1週間後及び2週間後に20mgを皮下注射する。初回投与4週間後以降は、20mgを2週に1回、皮下注射する。

〈非感染性の中間部、後部又は汎ぶどう膜炎〉

  通常、成人にはアダリムマブ(遺伝子組換え)として初回に80mgを、初回投与1週間後に40mgを皮下注射

 する。初回投与3週間後以降は、40mgを2週に1回、皮下注射する。

薬理作用

 抗TNF作用

使用例

 原則として、「アダリムマブ(遺伝子組換え)【注射薬】」を「小児の非感染性の中間部、後部又は汎ぶどう膜炎(既存治療で効果不十分な場合に限る)」に対して使用した場合、当該使用事例を審査上認める。

使用例において審査上認める根拠

 薬理作用が同様であり、妥当と推定される。

留意事項

(1) 当該使用例は、2歳以上の小児の患者に認める。
(2) 当該使用例の用法・用量
  <初期用量>
   初回40mg(体重10kg以上30kg未満)皮下注
   初回80mg(体重30kg以上)皮下注
  <維持用量(初回投与1週間後から開始)>
   1回20mgを2週間に1回(体重10kg以上30kg未満)皮下注
   1回40mgを2週間に1回(体重30kg以上)皮下注

その他参考資料

 
(1) Adalimumab plus Methotrexate for Uveitis in Juvenile Idiopathic Arthritis.
(2) 2018 American College of Rheumatology/Arthritis Foundation Guideline for the Screening,
   Monitoring, and Treatment of Juvenile Idiopathic Arthritis-Associated Uveitis.
(3) Evidence-based, interdisciplinary guidelines for anti-inflammatory treatment of uveitis
   associated with juvenile idiopathic arthritis.

お問い合わせ

審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課

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電話:03-3591-7441