383 デュロキセチン塩酸塩(ペインクリニック2)

最終更新日:2023年2月27日

 《令和5年2月27日新規》

標榜薬効(薬効コード)

 精神神経用剤(117)

成分名

 デュロキセチン塩酸塩【内服薬】

主な製品名

 サインバルタカプセル20mg、同30mg、他後発品あり

承認されている効能・効果

○ うつ病・うつ状態

○ 下記疾患に伴う疼痛

  糖尿病性神経障害

  線維筋痛症

  慢性腰痛症

  変形性関節症

承認されている用法・用量

〈うつ病・うつ状態、糖尿病性神経障害に伴う疼痛〉

  通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして40mgを経口投与する。投与は1日20mgより開始し、

 1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。なお、効果不十分な場合には、1日60mgまで増

 量することができる。

〈線維筋痛症に伴う疼痛、慢性腰痛症に伴う疼痛、変形性関節症に伴う疼痛〉

  通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして60mgを経口投与する。投与は1日20mgより開始し、

 1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。

薬理作用

 セロトニン及びノルアドレナリンの再取り込み阻害による脳及び脊髄における下行性疼痛抑制系の賦活化

使用例

 原則として、「デュロキセチン塩酸塩【内服薬】」を「神経障害性疼痛」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。

使用例において審査上認める根拠

 薬理作用が同様と推定される。

留意事項

(1) 当該使用例の用法・用量
    通常、成人には1日1回朝食後、デュロキセチンとして60mgを経口投与する。投与は1日20mgより開始
  し、1週間以上の間隔を空けて1日用量として20mgずつ増量する。
(2) 本剤の投与量は必要最小限となるよう、患者ごとに慎重に観察しながら調節すること。
(3) 本剤による神経障害性疼痛の治療は原因療法ではなく対症療法であることから、疼痛の原因となる疾患
  の診断及び治療を併せて行い、本剤を漫然と投与しないこと。

その他参考資料

(1) 神経障害性疼痛薬物療法ガイドライン 改訂第2版
(2) NICE神経障害性疼痛クリニカルガイドライン
(3) カナダ疼痛学会神経障害性疼痛ガイドライン

お問い合わせ

審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課

〒105-0004 東京都港区新橋二丁目1番3号

電話:03-3591-7441