最終更新日:2024年9月30日
《令和6年9月30日新規》
その他のホルモン剤(抗ホルモン剤を含む。)(249)
クロミフェンクエン酸塩【内服薬】
クロミッド錠50㎎
・ 排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発
・ 生殖補助医療における調節卵巣刺激
・ 乏精子症における精子形成の誘導
<排卵障害にもとづく不妊症の排卵誘発>
無排卵症の患者に対して本剤により排卵誘発を試みる場合には、まずGestagen、Estrogen testを必ず行っ
て、消退性出血の出現を確認し、子宮性無月経を除外した後、経口投与を開始する。
通常第1クール1日クロミフェンクエン酸塩として50mg 5日間で開始し、第1クールで無効の場合は1日
100mg5日間に増量する。
用量・期間は1日100mg 5日間を限度とする。
<生殖補助医療における調節卵巣刺激>
通常、クロミフェンクエン酸塩として1日50mgを月経周期3日目から5日間経口投与する。効果不十分な場合
は、次周期以降の用量を1日100mgに増量できる。
<乏精子症における精子形成の誘導>
通常、クロミフェンクエン酸塩として1回50mgを隔日経口投与する。
(1) 卵胞成熟前のLHサージを抑制し早発排卵を防止する。
(2) 抗エストロゲン作用によりFSHを増加させ卵胞発育を促進する。
原則として、「クロミフェンクエン酸塩【内服薬】」を「生殖補助医療における調節卵巣刺激」に対して「1日50mgから100mgを月経周期3日目から投与開始し卵胞が十分発育するまで継続」した場合、当該使用事例を審査上認める。
薬理作用が同様であり、妥当と推定される。
月経周期3日目からトリガーの前日(概ね10日間)までの経口投与を認める。
(1) 米国(ASRM)卵巣刺激ガイドライン
(2) 欧州(ESHRE)卵巣刺激ガイドライン