最終更新日:2016年4月1日
《平成24年9月24日新規》
《平成26年9月22日更新》
不整脈用剤(212)
ランジオロール塩酸塩【注射薬】
注射用オノアクト、コアベータ静注用
① 手術時の下記の頻脈性不整脈に対する緊急処置:心房細動、心房粗動、洞性頻脈
② 手術後の循環動態監視下における下記の頻脈性不整脈に対する緊急処置:心房細動、心房粗動、洞性頻脈
① 手術時
ランジオロール塩酸塩として、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する。投与中は心拍数、血圧を測定し0.01~0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する。
② 手術後
ランジオロール塩酸塩として、1分間0.06mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.02mg/kg/minの速度で静脈内持続投与を開始する。5~10分を目安に目標とする徐拍作用が得られない場合は、1分間0.125mg/kg/minの速度で静脈内持続投与した後、0.04mg/kg/minの速度で静脈内持続投与する。投与中は心拍数、血圧を測定し0.01~0.04mg/kg/minの用量で適宜調節する。
β1遮断作用による抗不整脈作用
原則として、「ランジオロール塩酸塩【注射薬】」を「現行の適応症について小児」に対して「2.5μg/kg/分で開始し、数分ごとに倍々にして最大 80μg/kg/分」処方した場合、当該使用事例を審査上認める。
薬理作用が同様と推定される。
使用上の注意において、「低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。」と記載があることに留意して使用されるべきであること。
小児不整脈の診断・治療ガイドライン 2010(日本小児循環器学会)