概要

最終更新日:2022年11月14日

1.オンライン請求とはどのようなものか教えてください。

1.平成18年4月10日付けで請求省令が改正され、保険医療機関・保険薬局による診療報酬等の請求方法として、オンラインによる方法が追加されました。オンラインとは、「ネットワークを利用する」の意味となります。オンライン請求は、保険医療機関・保険薬局と審査支払機関、審査支払機関と保険者等を全国規模のネットワーク回線で結び、診療報酬等の請求データをオンライン上で受け渡す仕組みです。

2.ASPとは何ですか。

2.ASP(受付・事務点検ASP)とは、保険医療機関・保険薬局が審査支払機関の事務点検プログラムを利用して、患者氏名の記録漏れなど事務的な誤りがあるレセプトを事前に確認でき、速やかな修正を可能とするサービスです。
これにより、保険医療機関・保険薬局では、エラーを速やかに訂正し、当月のうちに訂正したレセプトを提出することができるようになります。

3.受付・事務点検ASPの結果は、すぐに照会可能でしょうか?また、10日の夜間にオンライン請求を行った場合、締め切りに間に合うでしょうか。

3.受付・事務点検ASPの結果は、請求データの多寡にもよりますが、基本的に即時に医療機関・薬局へ返せる仕組みとしています。
医療機関・薬局によるオンライン請求は、請求省令に基づき10日までですが、受付・事務点検ASPの結果確認後の訂正可能な期間は、12日までとしています。
10日までに送信されたレセプトデータが請求確定されていない場合、エラー分(受付不能分及び要確認分のレセプトデータ)を除き、システム側で自動的に請求確定を行っています。自動確定されないエラー分は、11~12日の間に医療機関・薬局で訂正を行い、請求確定する必要があります。
当該期間でエラー分の請求確定がされない場合、エラー分は請求対象となりませんのでご注意ください。
なお、12日までに訂正を行うことができる取扱いは、オンライン請求で電子レセプトを早期に授受する特性を活かし、返戻を減少させ、できるだけ当月中に決済が完了するよう、審査支払機関が運用上行っているものです。

4.送信後のASPエラーの対処方法を教えてください。

4.ASP事務点検チェックエラーの内容は送信状況画面より要確認件数もしくは受付不能件数の数字をクリックし、受付事務点検ASP結果リストより確認願います。
エラーの詳細は請求先の審査支払機関(支払基金、国保連合会)へお問合せ願います。
データ作成方法については、お使いのレセコンベンダへ確認願います。
※ASPエラー4800番台は正常分として処理されるため、エラー分を含み請求確定願います。

5.ASPのチェックに要する時間はどの程度でしょうか。

5.受付・事務点検ASPの処理時間は、送信するレセプト件数(データ量)、システム利用者の集中度及び利用回線(種類及び混雑具合)等により異なります。
なお、システム仕様上の受付・事務点検ASPの処理結果表示は、混雑時の利用でも翌日の正午までに結果を表示する仕組みとしています。
過去の実績からは、請求開始日及び請求期限日の前日に利用されている医療機関等が多く見受けられ、また、時間帯別では9時から10時、13時から16時に集中する傾向がありますので、参考にしてください。

6.オンライン請求を開始すると、返戻レセプトもオンラインで取得できるようになるのでしょうか。

6.現在、審査支払機関からの返戻レセプトは、紙レセプトのほか、オンライン請求システムでCSV形式のダウンロードが可能です。
また、保険者からの再審査請求に係る返戻レセプトについても、平成22年7月からCSV形式のダウンロードが可能となっています。

7.オンライン請求に必要なパソコンの設定は、あまりパソコンに詳しくなくてもできますか。

7.オンライン請求の操作手順書は、パソコンの設定について、実際のパソコン画面を掲載した分かりやすい構成となっています。パソコンの操作や操作手順書の内容で困った場合は、ヘルプデスクも開設していますので、併せてご利用願います。
なお、オンライン請求のため自らパソコンの設定を行ったドクターからは、「自分はあまりパソコンに詳しい方ではないが、操作手順書に従って設定作業を行ったところ、2時間程度で設定することができた。」という話を聞いています。

8.オンライン請求の届出から開始までのスケジュールを教えてください。

8.保険医療機関・保険薬局は、オンライン請求を開始する際、届出書類を支払基金へ提出します。

支払基金は、届出を毎月20日限りで取りまとめ、オンライン請求を行うための設定ツール等を翌月の15日までに送付します。保険医療機関・保険薬局は、これらの設定ツール等を用いて、設定作業及び電子証明書のダウンロードを行います。

設定作業が終了後、ネットワークに繋がるかの導通試験を行い、届出の翌々月からオンライン請求が開始できます。

なお、確認試験は導通試験後、自由に実施することができます。

9.オンライン請求を行う際、紙による請求書の提出は必要でしょうか。

9.請求省令により、診療(調剤)報酬請求書データをオンラインで送信することと定められておりますので、紙による請求書の提出は不要となります。

10.記録条件仕様のファイルは、どこからダウンロード可能でしょうか。

10.厚生労働省保険局が運用するホームページ「診療報酬情報提供サービス」からダウンロード可能です。

11.現在、電子媒体を提出していますが、すぐにオンライン請求は可能でしょうか。

11.オンライン請求に関する届出書等の提出から送信用ソフト(セットアップCD-ROM又はセットアッププログラム)のインストール、電子証明書のダウンロード等の手続きに1.5か月から2か月程度が必要です。詳細はQ&A.8も併せて参照願います。

12.データの送信に当たり、回線の障害でオンライン請求ができなかった場合は、どのように請求したらよいか教えてください。

12.書面による請求又は光ディスク等を用いた請求を行うことができます。(「療養の給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する省令」附則第4条第5項)

13.オンライン請求を行う場合、新しいソフトウエアは必要でしょうか。

13.オンライン請求を行う上で必要なソフトウエアは、支払基金から無償で配布します。

14.特定健診・特定保健指導とオンライン請求システムとの関係について教えてください。

14.支払基金は、特定健診・特定保健指導の費用の決済に、オンライン請求と共通の電子証明書、ネットワーク及び認証局を利用して決済代行業務を行っています。

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