その2 審査支払機関の日韓比較(平成23年9月26日)
- 本件での韓国の審査支払機関に関する記述は、平成21年12月及び平成23年3月における支払基金の現地調査に際しての健康保険審査評価院の説明など、韓国の審査支払機関に関する文献調査及び現地調査の結果に基づくものです。
- 今後とも、支払基金としては、我が国における診療報酬の審査支払の在り方を検討するに当たっての参考となるよう、諸外国における診療報酬の審査支払に関する調査を継続的に実施することとしています。
- 疑問1 【審査支払機関の事業運営の効率性に関する比較】日本の支払基金については、韓国の健康保険審査評価院と比較すると、事業運営が非効率ではないか。
- 疑問2 【審査におけるコンピュータチェックに関する比較】韓国の健康保険審査評価院では、レセプトが完全に電子化されることにより、全レセプトのうち、審査をコンピュータチェックで完結するものの比率は、約9割に達している。日本の支払基金でも、レセプトの電子化に伴い、コンピュータチェックの充実を通じた審査の効率化が可能ではないか。
- 疑問3 【審査事務における看護師の活用に関する比較】韓国の健康保険審査評価院では、審査職員の大半が看護師となっている。日本の支払基金でも、審査事務に従事する職員として看護師を活用すべきでないか。
- 疑問4 【レセプトの電子化と医療費の動向との関係に関する比較】韓国では、レセプトが完全に電子化されたことにより、医療費が相当程度削減されたのではないか。日本でも、レセプトの電子化に伴い、審査の充実を通じた医療費の削減が可能ではないか。