359 アリピプラゾール(小児神経3)
最終更新日:2022年2月28日
《令和4年2月28日新規》
標榜薬効(薬効コード)
精神神経用剤(117)
成分名
アリピプラゾール【内服薬】
主な製品名
エビリファイ錠1mg、エビリファイ錠3mg、エビリファイ錠6mg、エビリファイ錠12mg、エビリファイOD錠3mg、エビリファイOD錠6mg、エビリファイOD錠12mg、エビリファイOD錠24mg、エビリファイ散1%、エビリファイ内用液0.1%、他後発品あり
承認されている効能・効果
〈 エビリファイOD錠3mg、同OD錠6mg、同OD錠12mg〉
○統合失調症
○双極性障害における躁症状の改善
○うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)
○小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性
〈エビリファイOD錠24mg〉
○統合失調症
○双極性障害における躁症状の改善
承認されている用法・用量
〈統合失調症〉
通常、成人にはアリピプラゾールとして1日6~12mgを開始用量、1日6~24mgを維持用量とし、1回又は
2回に分けて経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
〈双極性障害における躁症状の改善〉
通常、成人にはアリピプラゾールとして12~24mgを1日1回経口投与する。なお、開始用量は24mgとし、
年齢、症状により適宜増減するが、1日量は30mgを超えないこと。
〈うつ病・うつ状態(既存治療で十分な効果が認められない場合に限る)〉
通常、成人にはアリピプラゾールとして3mgを1日1回経口投与する。なお、年齢、症状により適宜増減する
が、増量幅は1日量として3mgとし、1日量は15mgを超えないこと。
〈小児期の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性〉
通常、アリピプラゾールとして1日1mgを開始用量、1日1~15mgを維持用量とし、1日1回経口投与する。
なお、症状により適宜増減するが、増量幅は1日量として最大3mgとし、1日量は15mgを超えないこと。
薬理作用
ドパミンD2受容体部分アゴニスト作用等
使用例
原則として、「アリピプラゾール【内服薬】」を「ジル・ドゥ・ラ・トゥーレット症候群」に対して処方した場合、当該使用事例を審査上認める。
使用例において審査上認める根拠
薬理作用が同様であり、妥当と推定される。
留意事項
(1) 当該使用例の用法・用量
体重50kg未満では、1日2mgで開始し、1日5mgを標的用量とし、最大量は1日10mgまで増量可能。体重
50kg以上では、1日2mgで開始し、1日10mgを標的用量とし、最大量は1日20mgまで増量可能。標的用量
以上への増量については、投与量の調整は1週間以上の間隔で徐々に増量を行う必要がある。なお、症状によ
り適宜増減する。
(2) 薬理作用から高プロラクチン血症の危険はないが、頻度が多い副作用として鎮静、傾眠、体重増加への注意
が必要である。特に継続使用において体重増加など代謝面への注意が必要である。他の抗精神病薬に比べ錐体
外路症状の出現頻度は少ないが、注意は必要である。
その他参考資料等
(1)European clinical guidelines for Tourette syndrome and other tic disorders. Part II: pharmacological treatment
(2)Canadian guidline for the evidence-based treatment of tic disorders: pharmacotherapy
(3)Current approached and new developments in the pharmacological managenment of Tourette syndrome
お問い合わせ
審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課
〒105-0004 東京都港区新橋二丁目1番3号
電話:03-3591-7441
