374 アジスロマイシン水和物②(小児67)
最終更新日:2022年9月26日
《令和4年9月26日新規》
標榜薬効(薬効コード)
主としてグラム陽性菌、マイコプラズマに作用するもの(614)
成分名
アジスロマイシン水和物【内服薬・注射薬】
主な製品名
ジスロマック錠(250)、ジスロマック点滴静注用(500)、ジスロマック細粒小児用10%、ジスロマックカプセル小児用100mg、ほか後発品あり
承認されている効能・効果
〇ジスロマック錠250mg
<適応菌種>
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、 淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・
カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ペプトストレプトコッカス属、プレボテ
ラ属、クラミジア属、マイコプラズマ属
<適応症>
深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、
急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、尿道炎、子宮頸管炎、骨盤内炎症性疾患、副鼻
腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎
〇ジスロマックカプセル小児用100mg
〇ジスロマック細粒小児用10%
<適応菌種>
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・
カタラーリス、インフルエンザ菌、肺炎クラミジア(クラミジア・ニューモニエ)、マイコプラズマ属
<適応症>
咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、中耳炎
〇ジスロマック点滴静注用500mg
<適応菌種>
アジスロマイシンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、淋菌、モラクセラ(ブランハメラ)・
カタラーリス、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、ペプトストレプトコッカス属、プレボテ
ラ属、クラミジア属、マイコプラズマ属
<適応症>
肺炎、骨盤内炎症性疾患
承認されている用法・用量
〇ジスロマック錠250mg
<深在性皮膚感染症、リンパ管・リンパ節炎、咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、
急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、慢性呼吸器病変の二次感染、副鼻腔炎、歯周組織炎、歯冠周囲炎、顎炎>
成人にはアジスロマイシンとして、500mg(力価)を1日1回、3日間合計1.5g(力価)を経口投与する。
<尿道炎、子宮頸管炎>
成人にはアジスロマイシンとして、1000mg(力価)を1回経口投与する。
<骨盤内炎症性疾患>
成人にはアジスロマイシン注射剤による治療を行った後、アジスロマイシンとして250mg(力価)を
1日1回経口投与する。
〇ジスロマックカプセル小児用100mg
〇ジスロマック細粒小児用10%
小児には、体重 1 kgあたり10 mg(力価)を 1 日 1 回、 3 日間経口投与する。
ただし、 1 日量は成人の最大投与量500 mg(力価)を超えないものとする。
〇ジスロマック点滴静注用500mg
成人にはアジスロマイシンとして500mg(力価)を1日1回、2時間かけて点滴静注する。
薬理作用
抗菌作用
使用例
原則として、「アジスロマイシン水和物【内服薬】・【注射薬】」を「小児副鼻腔炎」、「百日咳」に対して処方・使用した場合、当該使用事例を審査上認める。
使用例において審査上認める根拠
薬理作用が同様であり、妥当と推定される。
留意事項
当該使用例の用法・用量
(1)副鼻腔炎
小児には、体重1kgあたり10mg(力価)を1日1回、3日間投与する。ただし、1日量は成人の最大投与量
500mg(力価)を超えないものとする。
(2)百日咳
ア 生後6ヶ月未満
体重1kgあたり10mg(力価)を1日1回、5日間投与する。
イ 生後6ヶ月以上
初日は体重1kgあたり10㎎(力価)(最大500mg)を1日1回、2日目から5日目までは体重1㎏あたり
5mg(力価)(最大250mg)を1日1回投与する
その他参考資料
小児の咳嗽診療ガイドライン2020
お問い合わせ
審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課
〒105-0004 東京都港区新橋二丁目1番3号
電話:03-3591-7441
