254 ピペラシリンナトリウム②(感染症19)
最終更新日:2016年4月1日
《平成24年3月16日新規》
標榜薬効(薬効コード)
主としてグラム陽性・陰性菌に作用するもの(613)
成分名
ピペラシリンナトリウム【注射薬】
主な製品名
ペントシリン注射用、ペンマリン注射用、他後発品あり
承認されている効能・効果
<適応菌種>
ピペラシリンに感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、腸球菌属、大腸菌、シトロバクター属、肺炎桿菌、エンテロバクター属、セラチア属、プロテウス属、モルガネラ・モルガニー、プロビデンシア属、インフルエンザ菌、緑膿菌、バクテロイデス属、プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
<適応症>
敗血症、急性気管支炎、肺炎、肺膿瘍、膿胸、慢性呼吸器病変の二次感染、膀胱炎、腎盂腎炎、胆嚢炎、胆管炎、バルトリン腺炎、子宮内感染、子宮付属器炎、子宮旁結合織炎、化膿性髄膜炎
承認されている用法・用量
ピペラシリンナトリウムとして、通常成人には、1日2~4g(力価)を2~4回に分けて静脈内に投与するが、筋肉内に投与もできる。
通常小児には1日50~125mg(力価)/kgを2~4回に分けて静脈内に投与する。
なお、難治性又は重症感染症には症状に応じて、成人では1日8g(力価)、小児では1日200mg(力価)/kgまで増量して静脈内に投与する。
静脈内投与に際しては、日局注射用水、日局生理食塩液又は日局ブドウ糖注射液に溶解し緩徐に注射する。
点滴による静脈内投与に際しては、通常本剤1~2g(力価)を100~500mLの補液に加え、1~2時間で注射する。
薬理作用
細胞壁合成阻害作用
使用例
原則として、「ピペラシリンナトリウム【注射薬】」を「現行の適応症」に対し「1回3gを6時間毎、静脈内に投与」した場合、当該使用事例を審査上認める。
使用例において審査上認める根拠
薬理作用に基づいており、妥当と推定される。
お問い合わせ
審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課
〒105-0004 東京都港区新橋二丁目1番3号
電話:03-3591-7441
