このページの先頭ですサイトメニューここから
このページの本文へ移動
サイトメニューここまで

本文ここから

387 ドセタキセル水和物②・ドセタキセル②、ゲムシタビン塩酸塩②(整形外科1)

《令和6年2月26日新規》

標榜薬効(薬効コード)

(1)ドセタキセル水和物・ドセタキセル
   抗腫瘍性植物成分製剤(424)
(2)ゲムシタビン塩酸塩
   代謝拮抗剤(422)

成分名

(1)ドセタキセル水和物・ドセタキセル【注射薬】
(2)ゲムシタビン塩酸塩【注射薬】

主な製品名

(1)ドセタキセル水和物・ドセタキセル
   タキソテール点滴静注用20㎎、同80㎎、他後発品あり
(2)ゲムシタビン塩酸塩
   ジェムザール注射用200㎎、同1g、他後発品あり

承認されている効能・効果

(1)ドセタキセル水和物・ドセタキセル

   乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌、前立腺癌

(2)ゲムシタビン塩酸塩

   非小細胞肺癌、膵癌、胆道癌、尿路上皮癌、手術不能又は再発乳癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、

  再発又は難治性の悪性リンパ腫

承認されている用法・用量

(1)ドセタキセル水和物・ドセタキセル

  ・乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頸部癌

   通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして60mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4 週間間隔で点滴
  静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。

  ・卵巣癌

   通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴
  静注する。なお、患者の状態により適宜増減すること。ただし、1回最高用量は75mg/m2とする。

  ・食道癌、子宮体癌

   通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3~4週間間隔で点滴
  静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。

  ・前立腺癌

   通常、成人に1日1回、ドセタキセルとして75mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて3週間間隔で点滴
  静注する。なお、患者の状態により適宜減量すること。

(2)ゲムシタビン塩酸塩

  ・膵癌、胆道癌、尿路上皮癌、がん化学療法後に増悪した卵巣癌、再発又は 難治性の悪性リンパ腫

   通常、成人にはゲムシタビンとして1回1000mg/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続
  し、4週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

  ・非小細胞肺癌

   通常、成人にはゲムシタビンとして1回1000mg/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を3週連続
  し、4週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。シスプラチンと併用する場合は、ゲムシ
  タビンとして1回1250mg/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を2週連続し、3週目は休薬を1コー
  スとすることもできる。なお、患者の状態により適宜減量する。

  ・手術不能又は再発乳癌

   通常、成人にはゲムシタビンとして1回1250mg/m2を30分かけて点滴静注し、週1回投与を2週連続
  し、3週目は休薬する。これを1コースとして投与を繰り返す。なお、患者の状態により適宜減量する。

薬理作用

(1)ドセタキセル水和物・ドセタキセル
   有糸分裂阻害作用
(2)ゲムシタビン塩酸塩
   DNA合成阻害作用

使用例

 原則として、「ドセタキセル水和物・ドセタキセル、ゲムシタビン【注射薬】」を「進行軟部肉腫」に対して
使用した場合、当該使用事例を審査上認める。

使用例において審査上認める根拠

薬理作用が同様であり、妥当と推定される。

留意事項

(1)ドセタキセル水和物・ドセタキセル
   当該使用例の用法・用量
   ゲムシタビンとの併用において、ドセタキセルとして8日目に1回70mg/m2(体表面積)を1時間以上かけて
  点滴静注する。これを3週1コースとして投与を繰り返す。
(2)ゲムシタビン塩酸塩
   当該使用例の用法・用量
   ドセタキセルとの併用において、ゲムシタビンとして1日目および8日目に1回900mg/m2(体表面積)を30
  分以上かけて点滴静注する。これを3週1コースとして投与を繰り返す。

その他参考資料

(1)軟部腫瘍診療ガイドライン(日本整形外科学会20201)

(2)Soft Tissue Sarcoma(米国National Comprehensive Cancer Network)
(3)Soft tissue and visceral sarcomas: ESMO-EURACAN-GENTURIS Clinical Practice Guidelines for
  diagnosis, treatment and follow-up(European Society of Medical Oncology)
(4)SEOM Clinical Guideline of management of soft‑tissue sarcoma (2020)(Spanish Society of
  Medical Oncology)
(5)SELNET clinical practice guidelines for soft tissue sarcoma and GIST(Sarcoma European
  LatinAmerica Network)

お問い合わせ

審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課
〒105-0004 東京都港区新橋二丁目1番3号
電話:03-3591-7441

本文ここまで

サブナビゲーションここから

400番台 組織細胞機能用医薬品

利用者別メニュー

  • 医療機関・薬局の方
  • 保険者の方
  • 地方公共団体の方
  • 一般の方

様式集

都道府県情報

よくあるご質問

サブナビゲーションここまで

以下フッターです。
Copyright © Health Insurance Claims Review & Reimbursement services. All Rights Reserved.
フッターここまでこのページの上へ戻る