388 リュープロレリン酢酸塩②(耳鼻咽喉頭頸部外科1)
《令和6年2月26日新規》
標榜薬効(薬効コード)
その他のホルモン剤(ホルモン剤を含む。)(249)
成分名
リュープロレリン酢酸塩【注射薬】
主な製品名
リュープリン注射用3.75mg、リュープリン注射用キット3.75mg、リュープリンSR注射用キット11.25mg、リュープリンPRO注射用キット22.5mg、他後発品あり
承認されている効能・効果
(1) リュープリン注射用3.75mg、同キット3.75mg
子宮内膜症、過多月経、下腹痛、腰痛及び貧血等を伴う子宮筋腫における筋腫核の縮小及び症状の改善、
中枢性思春期早発症、閉経前乳癌、前立腺癌
(2) リュープリンSR注射用キット11.25mg
前立腺癌、閉経前乳癌、球脊髄性筋萎縮症の進行抑制
(3) リュープリンPRO注射用キット22.5mg
前立腺癌、閉経前乳癌
承認されている用法・用量
(1) リュープリン注射用3.75mg、同キット3.75mg
〈子宮内膜症〉
通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。
ただし、体重が50kg未満の患者では1.88mgを投与することができる。
なお、初回投与は月経周期1~5日目に行う。
〈子宮筋腫〉
通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として1.88mgを皮下に投与する。ただし、体重の重い
患者、子宮腫大が高度の患者では3.75mgを投与する。
なお、初回投与は月経周期1~5日目に行う。
〈中枢性思春期早発症〉
通常、4週に1回リュープロレリン酢酸塩として30μg/kgを皮下に投与する。
なお、症状に応じて180μg/kgまで増量できる。
〈閉経前乳癌、前立腺癌〉
通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。
(2) リュープリンSR注射用キット11.25mg
通常、成人には12週に1回リュープロレリン酢酸塩として11.25mgを皮下に投与する。投与に際しては、
注射針を上にしてプランジャーロッドを押して、懸濁用液全量を粉末部に移動させて、泡立てないように
注意しながら、十分に懸濁して用いる。
(3) リュープリンPRO注射用キット22.5mg
通常、成人には12週に1回リュープロレリン酢酸塩として11.25mgを皮下に投与する。投与に際しては、
注射針を上にしてプランジャーロッドを押して、懸濁用液全量を粉末部に移動させて、泡立てないように
注意しながら、十分に懸濁して用いる。
薬理作用
下垂体-性腺機能抑制作用
使用例
原則として、「リュープロレリン酢酸塩【注射薬】」を「アンドロゲン受容体陽性唾液腺癌」に対して使用した場合、当該使用事例を審査上認める。
使用例において審査上認める根拠
薬理作用が同様であり、妥当と推定される。
留意事項
(1)当該使用例の用法・用量
以下のいずれかで投与する。
・通常、成人には4週に1回リュープロレリン酢酸塩として3.75mgを皮下に投与する。
・通常、成人には12週に1回リュープロレリン酢酸塩として11.25mgを皮下に投与する。
・通常、成人には24週に1回リュープロレリン酢酸塩として22.5mgを皮下に投与する。
(2)アンドロゲン受容体陽性の場合に限り、当該使用例を認める。
その他参考資料
(1)NCCN Clinical Practice Guidelines in Oncology (NCCN Guidelines®), Head and Neck Cancers,
Version 2.2023(National Comprehensive Cancer Network)
(2)Management of Salivary Gland Malignancy: ASCO Guideline(Geiger JL, et al. and the American
Society of Clinical Oncology)
(3)Salivary gland cancer:ESMO–EURACAN Clinical Practice Guideline for diagnosis, treatment and
follow-up(van Herpen C, et al. and The ESMO Guidelines Committee)
お問い合わせ
審査統括部 内科審査課、外科・混合審査課
〒105-0004 東京都港区新橋二丁目1番3号
電話:03-3591-7441
